間塞(読み)まふたぎ

精選版 日本国語大辞典 「間塞」の意味・読み・例文・類語

ま‐ふたぎ【間塞】

〘名〙
① 矢の容器である空穂(うつぼ)のふた。また、平胡簶(ひらやなぐい)櫛形の板と筬(おさ)との間に折りたたんではさんだ紙。矢並(やなみ)の乱れをかくし、装飾ともする。まふさぎ。〔伊呂波字類抄鎌倉)〕
刃物目釘の笠座(かさざ)の飾り金物。まふさぎ。
今昔(1120頃か)二六「間塞に貝を摺たりけるに」

ま‐ふさぎ【間塞】

〘名〙
※岡本記(1544)「うつぼのふたに、別に名あるかの事、まふさぎと申べし」
② =まふたぎ(間塞)②〔随筆松屋筆記(1818‐45頃)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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