平胡簶(読み)ヒラヤナグイ

デジタル大辞泉 「平胡簶」の意味・読み・例文・類語

ひら‐やなぐい〔‐やなぐひ〕【平胡簶】

行幸その他の儀式のとき、近衛武官随身などが帯びる平たくつくった胡簶。矢を扇子形に盛る。

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精選版 日本国語大辞典 「平胡簶」の意味・読み・例文・類語

ひら‐やなぐい‥やなぐひ【平胡簶】

  1. 〘 名詞 〙 胡簶の一種。裾開きの背板に細長い方立(ほうだて)を取りつけた平たい形からいう。矢並を美しく扇形に盛るために仕立てた儀仗で、武官が帯びるもの。木製漆塗りを原則とし、塗りは位官職掌によって相違する。矢は高倉流で一五筋、山科流で二一筋としている。
    1. 平胡簶〈年中行事絵巻〉
      平胡簶〈年中行事絵巻〉
    2. [初出の実例]「行幸 〈略〉着青摺平胡籙供奉」(出典:西宮記(969頃)一一)

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