間拍子(読み)まびょうし

精選版 日本国語大辞典 「間拍子」の意味・読み・例文・類語

ま‐びょうし ‥ビャウシ【間拍子】

〘名〙
謡曲拍子に合って謡うものは七五調標準とするが、その上の句が字不足となるとき、前句の末字音を引きのばして補足し、一定の拍子を取ること。また、その補足する「間」を示す記号地拍子(じびょうし)
② 音楽や舞踊で、リズムを生むための休拍と強弱を示す拍子。
※和英語林集成(再版)(1872)「Mabiyōshiga(マビョウシガ) ヨク」
③ その時のひょうし。時のはずみ。
人情本・恩愛二葉草(1834)二「間拍子の悪い時は、為る事為す事いすかの觜」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「間拍子」の意味・読み・例文・類語

ま‐びょうし〔‐ビヤウシ〕【間拍子】

《「まひょうし」とも》
物事の行きがかり。その時のはずみ。「間拍子の悪いときはしかたがない」
日本音楽で、周期的に反復される強弱の拍子。また、リズムをいう。

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