広義には、企業における特定の活動(製造および販売を中心としたもの)に直接的に跡づけることのできない原価要素をいう。直接費の相対的概念である。通常の会計実務では、製造活動における間接費すなわち製造間接費を意味することが多く、間接材料費、間接労務費、間接経費から構成される。製造間接費は、原則として原価計算独特の配賦方法を採用することによって、製品や部門などに配賦される。1980年代ころから、間接費を適正に配賦しようという意識が高まり、活動基準原価計算activity based costing(ABC)などが提唱されている。
[東海幹夫]
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出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
…(1)まず原価はその発生形態によって分類すると,材料費(物品を消費することによって発生する原価),労務費(労働力の消費によって発生する原価),経費(物品,労働力以外の資源の消費によって発生する原価)に分類される。(2)原価を製品との関連で分類すれば,その発生が製品に直接に後づけられる原価を直接費,後づけられない原価を間接費という(〈直接費・間接費〉の項参照)。(3)上記の分類を組み合わせれば,製品の製造原価は,直接材料費(素材費,買入部品費など),直接労務費(機械工賃金,組立工賃金など),直接経費(外注加工賃など),製造間接費(補助材料費,工場消耗品費,事務員給料,減価償却費,電灯電力料,ガス代,水道料など)に分類される。…
…一定単位の給付の製造または販売に関して発生したことが直接的に認識できる原価要素を直接費といい,そうでない原価要素を間接費という。直接費(直接原価ともいう)は製造直接費と販売直接費に分かれ,間接費も製造間接費(減価償却費,火災保険料など)と販売間接費(広告宣伝費,運搬費など)に分かれる。…
…この曲線CC′を総費用曲線という。図における水平線CDは産出量の大小に関係なく単位期間に支払われなければならない間接費(あるいは固定費)である。間接費のなかでおもなものは利子,地代,家賃,特許料,減価償却費などである。…
※「間接費」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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