間無し(読み)マナシ

デジタル大辞泉 「間無し」の意味・読み・例文・類語

ま‐な・し【間無し】

[形ク]
すきまがない。
灯台―・く立て」〈宇津保・祭の使〉
絶え間がない。間断ない。
「ぬき乱る人こそあるらし白玉の―・くも散るか袖のせばきに」〈伊勢・八七〉
時間をおかない。すぐである。
「―・く元のごとくに」〈浮・一代男・二〉

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精選版 日本国語大辞典 「間無し」の意味・読み・例文・類語

ま‐な・し【間無】

  1. 〘 形容詞ク活用 〙
  2. 隙間がない。
    1. [初出の実例]「枕辺に 斎瓮(いはひへ)を据ゑ 竹玉無間(まなく)貫き垂れ」(出典万葉集(8C後)三・四二〇)
  3. 絶え間がない。
    1. [初出の実例]「波たてば奈呉の浦みに寄る貝の末奈伎(マナキ)恋にそ年は経にける」(出典:万葉集(8C後)一八・四〇三三)

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