関係モデル(読み)かんけいもでる(その他表記)relational data model

図書館情報学用語辞典 第5版 「関係モデル」の解説

関係モデル

1970年にIBM社コッド(Edgar F. Codd 1923-2003)が提唱した,データを関係と呼ばれる二次元の表形式で表現するデータモデル.表の列(フィールド)を属性アトリビュート),行(レコード)を組(タプル)という.関係モデルに基づくデータベースは関係データベース(またはリレーショナルデータベース)と呼ばれ,広く普及している.関係モデルは理論的には数学集合論基盤としており,n個の属性からなる関係表は,数学的なn項関係の実現値として捉えることができる.表を扱う関係代数として,和,積,差などの集合演算結合射影選択などの関係演算が定義されている.

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ASCII.jpデジタル用語辞典 「関係モデル」の解説

関係モデル

データモデルのひとつ。データの従属関係は度外視して、表形式で表す。選択、射影、結合などの機能を持つ。リレーショナルデータベースに利用される。

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世界大百科事典(旧版)内の関係モデルの言及

【データベース】より

… 実世界の情報を整理するモデルをデータモデルという。1970年にE.F.コッドによって提案されたデータの関係モデル(リレーショナルモデル)が現在もなおデータモデルの基本である。このモデルは,あらゆる情報は数学でいう関係で把握でき,わかりやすく数枚の表に整理できると主張し,データベースから必要な情報を取り出すための演算も定義した。…

※「関係モデル」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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