閼伽井岳(読み)あかいだけ

日本大百科全書(ニッポニカ) 「閼伽井岳」の意味・わかりやすい解説

閼伽井岳
あかいだけ

福島県いわき市のほぼ中央に位置する山。閼伽井嶽、赤井岳とも書く。標高605メートル。低い丘陵地帯の広がるいわき市にあっては北西側に並ぶ水石(みずいし)山(735メートル)とともに眺望がよい。山頂付近は斑糲岩(はんれいがん)、その他は黒雲母(うんも)、花崗(かこう)岩からなり、阿武隈高地(あぶくまこうち)の一支脈に属する。山頂には8、9世紀ごろの開基といわれる薬師(常福寺)があり、安産、縁結びの御利益(ごりやく)で知られる。夏井川渓谷県立自然公園の一部。

[中村嘉男]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「閼伽井岳」の意味・わかりやすい解説

閼伽井岳
あかいだけ

赤井岳とも書く。福島県南東部,いわき市平駅より北西方約 8kmにある山。標高 605m。大同1 (806) 年徳一大師が開基した山頂近くの薬師堂は東北一の霊場として有名。全山樹齢数百年の原始林におおわれている。夏井川渓谷県立自然公園に属する。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

2022年度から実施されている高校の現行学習指導要領で必修となった科目。実社会や実生活で必要となる国語力の育成を狙いとし、「話す・聞く」「書く」「読む」の3領域で思考力や表現力を育てる。教科書作りの...

現代の国語の用語解説を読む