日本歴史地名大系 「闇見神社」の解説 闇見神社くらみじんじや 福井県:三方郡三方町成願寺村闇見神社[現在地名]三方町成願寺丹後街道(国道二七号)の東に鎮座する。旧郷社。祭神大闇見戸売。「延喜式」神名帳にみえる三方(みかた)郡「闇見神社」とされ、享禄五年(一五三二)の神名帳写(小野寺文書)に「正五位闇見明神」とある。別当は成願(じようがん)寺の大坊。江戸時代までは天満宮あるいは天神社と称し、「若狭国志」によれば、いま天神と称している社は、里民の伝承では創建以来一千年余におよぶといい、奉祀の僧は菅原道真の像を祀っているというが、これは矛盾しており、疑わしい。創建年代をもって考えれば、道真の像はのちに祀られたものであろう。倉見(くらみ)荘の数村で当社を何世代にもわたって共同祭祀していること、かつほかに闇見神社と称すべきものがないことから、おそらくこの天神社が闇見神社であろうとしている。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by