闌干(読み)らんかん

精選版 日本国語大辞典 「闌干」の意味・読み・例文・類語

らん‐かん【闌干・欄干】

  1. 〘 形容動詞ナリ活用タリ 〙
  2. 縦横に散り乱れるさま。〔左思‐呉都賦〕
  3. 涙の盛んに流れ出るさま。
    1. [初出の実例]「涙欄干として、魂飛揚すと見えてあはれなりし」(出典:保元物語(1220頃か)中)
    2. [その他の文献]〔白居易‐長恨歌〕
  4. 月・星などの光のあざやかなさま。
    1. [初出の実例]「其光二三里が間に続て、一天の星斗落て欄干(ランカン)たるに異ならず」(出典太平記(14C後)一七)
    2. [その他の文献]〔古楽府‐善哉行〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「闌干」の読み・字形・画数・意味

【闌干】らんかん

さかんに。散乱するさま。漢・〔胡歌十八拍、十七〕楽府 豈に知らんや、重ねて長安に入ることを得んとは 息してえんと欲して、闌干たり

字通「闌」の項目を見る

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世界大百科事典(旧版)内の闌干の言及

【欄干】より

高欄(こうらん)に同じ。闌干とも書く。中国建築では欄杆と称し,基壇の周縁部,回廊の周囲,出窓の外側などにも常用される。…

※「闌干」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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