けっ‐てん【闕典・欠典】
- 〘 名詞 〙 ( 「けつでん」とも )
- ① 制度、規則などが不完全なこと。また、その制度、規則。不十分な典章。
- [初出の実例]「是に於て始て古来の法度規則の欠典(ケッテン)をも補ひ」(出典:報徳記(1856)八)
- [その他の文献]〔任
‐王文憲集序〕
- ② 経典など大部なものの一部が欠けて不足していること。
- [初出の実例]「若有二闕典一者不レ可レ被レ仰。有二全蔵一者可レ有二御所望一」(出典:蔭凉軒日録‐長享二年(1488)五月五日)
- ③ 不完全な儀式。
- [初出の実例]「然則来節小参問禅可レ為二闕典一也」(出典:鹿苑日録‐明応八年(1499)三月二八日)
- ④ =けってん(欠点)
- [初出の実例]「兎角文通不レ仕候と、定省を曠候のみ一大闕典に而、寝覚にも耿々心に掛候義に御座候」(出典:金山重左衛門宛頼山陽書簡‐文化一〇年(1813)正月二五日)
闕典の語誌
→「けってん(欠点)」の語誌
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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