改訂新版 世界大百科事典 「阿伏兎岬」の意味・わかりやすい解説 阿伏兎岬 (あぶとみさき) 広島県東部,沼隈半島の南端にあり,岬端に通称阿伏兎観音(磐台寺観音。重要文化財で,本尊は海中より出現の観音石像)が祭られている。備後灘に面し,中世以来の内海航路を見下ろす位置にあり,西方の田島との間は幅約300mの阿伏兎瀬戸で,潮流が早いうえ屈曲するため鞆(とも)~尾道間の往来に難渋した。観音堂は往来の安全祈願のためといわれる。海上からはウサギが伏した形に見えるためこの名が出たともいう。執筆者:藤原 健蔵 出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報 Sponserd by
百科事典マイペディア 「阿伏兎岬」の意味・わかりやすい解説 阿伏兎岬【あぶとみさき】 広島県沼隈郡沼隈町(現・福山市)南端にあり,阿伏兎瀬戸を隔てて田島と対する。標高28mの海食崖上に阿伏兎観音堂があり,海上からの展望が美しい。→関連項目瀬戸内海国立公園|沼隈[町] 出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報 Sponserd by