阿史那社爾(読み)あしなしゃじ(その他表記)A-shi-na She-er; Ashih-na Shê-êrh

精選版 日本国語大辞典 「阿史那社爾」の意味・読み・例文・類語

あしな‐しゃじ【阿史那社爾】

  1. 中国唐代の武将東突厥(とっけつ)の処羅可汗(かがん)次子。はじめ西方諸部を分統し、のち西突厥半ば支配。六三五年唐に内属し、左驍衛大将軍として高昌亀茲(きじ)討伐戦功をたてた。六五五年没。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「阿史那社爾」の意味・わかりやすい解説

阿史那社爾
あしなしゃじ
A-shi-na She-er; Ashih-na Shê-êrh

[生]?
[没]655
突厥王族,のちに唐の将軍。東突厥の処羅可汗 (しょらかがん) の次子で,初め拓設 (たくせつ) と称して欲谷設 (よっこくせつ) とともに北方鉄勒諸部族を分割統治した。 626~627年に鉄勒諸部族の反乱にあって敗れ,西方へ逃れて西突厥の一部を支配。 635年唐に服属して,大将軍に任じられ,高昌 (640) ,亀茲 (647) を討伐して功績を立てた。

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