阿号(読み)アゴウ

デジタル大辞泉 「阿号」の意味・読み・例文・類語

あ‐ごう〔‐ガウ〕【×阿号】

阿弥陀あみだ」の略。

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精選版 日本国語大辞典 「阿号」の意味・読み・例文・類語

あ‐ごう‥ガウ【阿号】

  1. 〘 名詞 〙あみだごう(阿彌陀号)」の略。鎌倉初期、浄土宗、時宗で用いられるようになった称号弁阿・然阿など。
    1. [初出の実例]「誉号〈又阿号者、始俊乗坊重源大徳矣〉」(出典:忍辱雑記(1806)下蓮社号)

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「阿号」の意味・わかりやすい解説

阿号
あごう

阿弥陀仏号のこと,名前の前またはうしろに阿弥陀仏の略として「阿」をつける。東大寺の重源 (1121~1206) が南無阿弥陀仏とみずから名のったことに始るという。以後,弁阿弥陀,空阿弥陀などと使われ,それがさらに省略されて弁阿,空阿などと称されるようになった。浄土宗や時宗でよく使われ,また,観阿弥世阿弥のように芸能関係者も用いた。

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世界大百科事典(旧版)内の阿号の言及

【阿弥号】より

…阿弥陀仏を信仰する人々が用いた法名の一種。つぶさには阿弥陀仏号(または阿弥陀仏名),略して阿弥号,阿号という。空阿弥陀仏,観阿弥,向阿などと称し,浄土宗や時宗では法号の上に用いている。…

※「阿号」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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