阿桂（読み）あけい（その他表記）A-gui

精選版 日本国語大辞典

あ‐けい【阿桂】

1. 中国清代の軍人、政治家。乾隆帝に仕え、伊犂(いり)（中国北西部）、ミャンマー（ビルマ）、雲南（中国南西部）を鎮定し、甘粛回教徒の反乱を平定した。（一七一七‐九七）

出典　精選版 日本国語大辞典

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

阿桂
あけい
A-gui

[生]康煕56(1717).9.7.
[没]嘉慶2(1797).10.10.
中国，清代の満州人の官僚，将軍。満州音で Agūi。ジャンギヤ (章佳) 氏の出身。正藍旗満州旗人。字は広庭。号は雲厳。大学士アクトン (阿克敦) の子で，乾隆3 (1738) 年の挙人 (郷試の合格者) 。初め金川，ジュンガル，回部の征討に従い，雍正 10 (32) 年イリ (伊犂) 将軍となった。次いでビルマに出征し，乾隆6 (41) 年金川を平定し，その功により公爵を与えられた。その後，イスラム教徒の反乱や台湾の林爽文の乱の平定，ネパールのグルカへの遠征にも参加した。またその間，内閣大学士や軍機大臣の要職にも任じた。

出典　ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典