阿羅波比神社(読み)あらわいじんじや

日本歴史地名大系 「阿羅波比神社」の解説

阿羅波比神社
あらわいじんじや

[現在地名]松江市外中原町 宮ノ丁

松江市立第一中学校の南に鎮座する。主祭神は天照大御神・高御産巣日命・素盞嗚命・大己貴命・少彦名命。旧県社。「出雲国風土記」の島根郡阿羅波比社に比定される。もと西方の洗合あらわい(荒隈山)に鎮座していたが、永禄六年(一五六三)毛利元就が洗合城を築いたため現在地に遷座したという。「出雲国風土記鈔」に「法吉郷中原村の照床大明神なり」(原漢文)とあり、「雲陽誌」には照牀てるとこ明神は五社明神ともいうと記される。鎮座地の中原なかばら地名の起りについて同書は、大己貴命がこの国に至って葦原の中国はもとより荒芒たりといった。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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