20世紀日本人名事典 「阿部金剛」の解説
阿部 金剛
アベ コンゴウ
昭和期の洋画家
- 生年
- 明治33(1900)年6月26日
- 没年
- 昭和43(1968)年11月20日
- 出生地
- 岩手県盛岡市
- 別名
- 号=寿延,寿延散士
- 学歴〔年〕
- 慶応義塾大学文学部予科中退
- 経歴
- 父は衆院議員や東京府知事を務めた阿部浩。在学中に岡田三郎助に師事して油絵を学び、大学を中退して大正15年渡仏。アカデミー・ジュリアン、アカデミー・ランソンで学ぶ傍ら、ロジェ・ビシェールに師事。また藤田嗣治に影響を受けた。昭和2年帰国。4年二科会に「Girleen」「Rien」が初入選、以後二科展に超現実主義風の作品を発表。17年会友、22年会員。35〜42年メキシコやアメリカに滞在して制作を行った。著書に「シュールレアリズム絵画論」「阿部金剛画集」などがあり、萩原朔太郎「詩人の運命」などの装幀もした。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報