降魔の相(読み)ゴウマノソウ

デジタル大辞泉 「降魔の相」の意味・読み・例文・類語

ごうま‐の‐そう〔ガウマ‐サウ〕【降魔の相】

八相の一。釈迦しゃかが悟りを開こうとしたとき、妨害した欲界第六天降伏ごうぶくさせたときの姿。がまの相。
不動明王などが悪魔を降伏させるときの怒りの形相。がまの相。

がま‐の‐そう〔‐サウ〕【降魔の相】

ごうまのそう(降魔の相)」に同じ。

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精選版 日本国語大辞典 「降魔の相」の意味・読み・例文・類語

ごうま【降魔】 の 相(そう)

  1. 八相成道(じょうどう)一つ釈迦が悟りを開こうとした時、欲界の第六天が悪魔の姿になって行なった妨害を降伏させた、そのときの釈迦の姿をいう。がまのそう。
  2. 不動明王などが悪魔を降伏させる時のような忿怒(ふんぬ)の形相。がまのそう。
    1. [初出の実例]「仙人、忽に降魔の相に成て」(出典:今昔物語集(1120頃か)五)

がま【降魔】 の 相(そう)

  1. 不動明王などが悪魔を降伏させる時の恐ろしい顔つき。ごうまのそう。
    1. [初出の実例]「『人ぎきもかたはらいたきこと』と思給へて、かまのさうをいだして、つと、みたてまつりつれば」(出典:源氏物語(1001‐14頃)東屋)

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