八相(読み)ハッソウ

デジタル大辞泉 「八相」の意味・読み・例文・類語

はっ‐そう〔‐サウ〕【八相】

釈迦しゃか八相のこと。その第六相の成道じょうどうを重んじて、八相成道ともいう。

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精選版 日本国語大辞典 「八相」の意味・読み・例文・類語

はっ‐そう‥サウ【八相】

  1. 〘 名詞 〙
  2. はっそうじょうどう(八相成道)
    1. [初出の実例]「曾成之道、始於八相、金山之体、生於四康」(出典三教指帰(797頃)下)
  3. 人相上の八種の相。すなわち、威・厚・清・古・孤・薄・悪・俗の称。
  4. はっそう(八双)
    1. [初出の実例]「ここをせんどときり結ぶ、窂人もとより兵法は功者也、八相(ハッサウ)、巻切、柴隠」(出典:仮名草子・似我蜂物語(1661)下)

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「八相」の意味・わかりやすい解説

八相
はっそう

釈尊生涯を特色づける8種の特徴。八相成道,釈迦八相ともいう。 (1) 兜率天 (とそつてん) から下る下天 (げてん) ,(2) 母マーヤー (→摩耶夫人 ) の胎内に宿る託胎 (たくたい) ,(3) 母の右脇から誕生したとする降誕 (ごうたん) ,(4) 法を求めて家庭生活を離れる出家 (しゅっけ) ,(5) 悟りのための種々の障害を破る降魔 (ごうま) ,(6) 悟りを得ることである成道 (じょうどう) ,(7) 鹿野苑における最初の説法である転法輪 (てんぼうりん) ,(8) クシナーラーで大往生をとげる入涅槃 (にゅうねはん) をいう。この数え方は,たとえば『大乗起信論』で母の胎内にとどまる住胎 (じゅうたい) を加えて降魔を欠くなど,文献によって違いがある。

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占い用語集 「八相」の解説

八相

全身雰囲気から、その人を判断する方法普段の癖や行動傾向、心の善し悪しが、相に大きく影響すると考えられている。八相には、「貴相」・「福相」・「威相」・「寿相」・「貧相」・「孤相」・「悪相」・「夭相」がある。

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