陣扇(読み)じんおうぎ

精選版 日本国語大辞典 「陣扇」の意味・読み・例文・類語

じん‐おうぎヂンあふぎ【陣扇】

  1. 〘 名詞 〙 昔、大将軍陣指揮などをするのに用いた扇。多く鉄骨、漆紙張りで、骨は一二本、長さ一尺二寸(約三六センチメートル)、折りたたんだ幅が一寸二分(三・六センチメートル)あるのをふつうとする。表に日輪、裏に月星などの図を入れる。軍扇。じんせん。
    1. [初出の実例]「陣扇拵之事」(出典:兵具雑記并幕星呪(1390‐1428頃か))

じん‐せんヂン‥【陣扇】

  1. 〘 名詞 〙じんおうぎ(陣扇)
    1. [初出の実例]「光俊鎧の間より、錦の袱紗(ふくさ)に包みし、系図一巻を出し、陣扇(ヂンセン)へ載せ出す」(出典:歌舞伎・墨画龍湖水乗切(明智左馬之助)(1870))

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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