陰田第九遺跡(読み)いんだだいきゆういせき

日本歴史地名大系 「陰田第九遺跡」の解説

陰田第九遺跡
いんだだいきゆういせき

[現在地名]米子市陰田町

はやしまえ山裾の低湿地にある。山の斜面には陰田横穴群、平野を隔てた西側山裾には陰田第一遺跡がある。昭和五六年(一九八一)国道九号米子バイパス工事に先立ち発掘調査された。現況の水田下三メートル、標高マイナス一メートルの砂層に包蔵される縄文時代前期初頭の遺跡。刺突文や押引沈線文で飾られた土器石鏃・石斧・石錘などの石器をはじめ、シカイノシシなどの獣骨、タイ、フグハイガイサルボウガイなどの魚貝類の遺体クルミドングリなどの植物遺体が多数発見され、当時の食生活や環境を物語る良好な遺跡である。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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