朝日日本歴史人物事典 「陶晴賢の妻」の解説
陶晴賢の妻
生年:生年不詳
戦国時代の武家の女性。名は大方。周防国(山口県)の武将であった夫晴賢は,弘治1(1555)年に毛利元就と厳島で戦い,敗走後自殺した。厳島に渡ろうとする夫をいさめたが,聞き入れられず,代々の家士五十余人と神水をすすって死を誓っていた妻は,その報を聞いて自ら戦に臨もうとするが押しとどめられ,居城に帰る途中,輿の中で自殺したという。
(真下道子)
出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報