階前万里(読み)カイゼンバンリ

デジタル大辞泉 「階前万里」の意味・読み・例文・類語

かいぜん‐ばんり【階前万里】

《「唐書」宣帝紀から》万里遠方階前出来事と同様である。地方政治の実情を、みな天子が聞き知っていて、欺くことができないことのたとえ。

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精選版 日本国語大辞典 「階前万里」の意味・読み・例文・類語

かいぜん【階前】 万里(ばんり)

  1. ( 「管子‐法法」の「堂上遠於百里、堂下遠於千里、門廷遠於万里」による ) 軒先で起こったような出来事も、耳にはいらなければ万里の遠方の出来事と同じである。天子が地方の実情をよく知るべきであることのたとえ。
    1. [初出の実例]「然るに縁無ければ階前万里、余は狭きめざましの編輯局に同居しながら、遂に交りを納るる機会無く」(出典:売文集(1912)〈堺利彦編〉巻頭の飾・明暗二つの影法師〈小泉策太郎〉)

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