狂言の曲名。太郎冠者(かじゃ)狂言。和泉(いずみ)流だけの曲。狸を釣るという噂(うわさ)のある太郎冠者(シテ)を主人が市(いち)へおびき出すと、案の定、噂を否定したはずの冠者が狸を売りにやってくる。主人は、あわてて帰ろうとする冠者に酒を勧めて舞をまわせ、腰に隠した狸をうまく抜き取ってしまう。そうとも知らない冠者は主人に小舞を教えるが、舞が「兎(うさぎ)じゃ」という文句で終わったとたん、主人に「狸じゃ」と顔前に狸を突きつけられ、あわてて逃げて行く。小舞中心のしゃれた曲で、歌詞にあわせた軽妙なしぐさが見どころとなっている。なお、小舞は「兎」と「鵜飼(うかい)」である。
[池田英悟]
中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...