狂言の曲名。太郎冠者(かじゃ)狂言。和泉(いずみ)流だけの曲。狸を釣るという噂(うわさ)のある太郎冠者(シテ)を主人が市(いち)へおびき出すと、案の定、噂を否定したはずの冠者が狸を売りにやってくる。主人は、あわてて帰ろうとする冠者に酒を勧めて舞をまわせ、腰に隠した狸をうまく抜き取ってしまう。そうとも知らない冠者は主人に小舞を教えるが、舞が「兎(うさぎ)じゃ」という文句で終わったとたん、主人に「狸じゃ」と顔前に狸を突きつけられ、あわてて逃げて行く。小舞中心のしゃれた曲で、歌詞にあわせた軽妙なしぐさが見どころとなっている。なお、小舞は「兎」と「鵜飼(うかい)」である。
[池田英悟]
ノーベルがスウェーデンアカデミーに寄付した遺産を基金とする世界的な賞。1901年以降行われ、毎年、物理学・化学・生理学および医学・文学・平和・経済学の6部門において、顕著な功績のあった人に授与される。...