雄蛇池(読み)おじやがいけ

日本歴史地名大系 「雄蛇池」の解説

雄蛇池
おじやがいけ

東金七池の一つで、男蛇池・雄蛇湖とも記した。慶長九年(一六〇四)代官の見立があり、同一九年に完成した。養安寺ようあんじ(現大網白里町)の高二二〇石分の田畑を池となし、同村へは山口やまぐち村の高一四六石分の替地を渡した。池面積一〇町一反余・付属芝地二〇町一反余。東金町堀上ほりあげ川場かわば押堀おしほり台方だいかた大豆谷まめざく福俵ふくたわら山口やまぐち田中たなか八ヵ村の用水となり、入会とされた。承応三年(一六五四)・明暦元年(一六五五)・寛文二年(一六六二)・延宝四年(一六七六)養安寺村と他村の間で、貞享二年(一六八五)・寛保二年(一七四二)などに台方村と水下諸村とで水論が起きている(清水家文書など)。貞享三年の議定書(山口区有文書)では堰守の設置と職務、番水方法などが決められている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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