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集中式プラン しゅうちゅうしきプランcentered plan

世界大百科事典 第2版の解説

しゅうちゅうしきプラン【集中式プラン centered plan】

一ヵ所に集合したような形で,点対称ないし1~数本の対称軸をもつ線対称の建築プラン。これは建物の中心部分についてであり,付属部分は非対称となることが多い。中心部分の建物の平面は円形,正方形正多角形が基本となる。各種の屋内競技場,とくに大空間を必要とする展示館や工場などのほか,流体・液体の貯蔵庫や冷却塔などにも用いられる。 集中式プランの建物はきわめて古くから造られているが,その規則正しい形態のうちに超越性が認められて記念的な建築,とくに廟として広く用いられた。

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世界大百科事典内の集中式プランの言及

【教会堂建築】より

…またその機能も複雑で,記念堂,有蓋墓地,洗礼堂などを兼ねるものもあった。しかし4世紀末ごろには記念堂,洗礼堂,墓廟などは,一般に,円形や正多角形(八角形など)の集中式プランの独立建物として造られるようになり,大多数の教会堂は細部に地域的差異を残すが,ほぼ同じバシリカ式の建物となった。キリスト教会が皇帝礼拝の儀式を借用したのと同様に,この形式は皇帝や地方総督の宮殿の謁見用バシリカに負うところが大きいと考えられる。…

【ビザンティン美術】より

…現在の状態は6世紀の完成後修復補強を経たものであるが,この建築の以上のような恐るべき重量の均衡関係は複雑精密な科学的計算のもとに割り出されたものであり,ビザンティン建築家の驚くべき技術を示すものである。 このような円蓋を頂いたバシリカ式の構造は6世紀以後少なからぬ建築において踏襲されたが,本来集中式プランを要求する円蓋と長方形プランのバシリカ式とは構造上の矛盾があり,結局それがギリシア十字形プランの出現によって解決されることになる。これは円蓋を中心に四方へ半円形ボールトをのばすことによって円蓋の重量を支えようとするもので,4隅にはしばしば小円蓋を配し,全体が方形プランを構成する。…

※「集中式プラン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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