角錐(読み)かくすい

日本大百科全書(ニッポニカ)「角錐」の解説

角錐
かくすい

平面α上に多角形P、αの外に点Oがあるとき、OとPの任意の点を結んでできる線分全体のつくる立体を角といい、Oを頂点、Pを底面、底面でない面を側面という。また、Oからαに至る距離を高さという。底面の面積がS、高さhの角錐の体積はV=(1/3)Shである。角錐は、底面が三角形、四角形、多角形であるのに応じて、三角錐四角錐、多角錐という。多角錐を、底面に平行な平面で切った切り口は、底面に相似な多角形であり、これと底面の間にある部分を角錐台という。底面が正多角形で、その中心と頂点を結ぶ直線が底面に垂直のとき、この角錐を正角錐という。正角錐の側面は合同な二等辺三角形からできている。

栗田 稔]


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百科事典マイペディア「角錐」の解説

角錐【かくすい】

一平面上の多角形(底面)と,その各辺を底辺とし,その平面外の一点(頂点)を共通の頂点とする三角形とが囲む立体。底面がn角形の角錐をn角錐という。角錐の体積=(1/3)×底面積×高さ。→角柱円錐円柱

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精選版 日本国語大辞典「角錐」の解説

かく‐すい【角錐】

〘名〙 底面が多角形である錐体。多角形の辺数によって三角錐、四角錐などといい、体積は底面積と高さとの積の三分の一になる。〔工学字彙(1886)〕

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典「角錐」の解説

角錐
かくすい
pyramid

錐体の一つであって,底面が多角形であるものをいう。底面が三角形ならば三角錐,四角形であれば四角錐,一般に n 角形ならば n 角錐という。

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デジタル大辞泉「角錐」の解説

かく‐すい【角×錐】

一つの多角形を底面とし、その各辺を底辺として平面外の一点と結ぶ三角形を側面とする立体。

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世界大百科事典 第2版「角錐」の解説

かくすい【角錐 pyramid】

空間内に一つの多角形とこの多角形の平面上にない1点が与えられたとき,多角形の各辺と定点により一つの三角形が定まる。これらの三角形とはじめの多角形とで囲まれた立体を角錐といい,これらの三角形を側面,はじめの多角形を底面という。さらに,定点を頂点,頂点と底面の距離を高さ,側面の交線側辺または側稜という。底面がn角形である角錐をn角錐という。三角錐は四面体とも呼ばれる。底面が正n角形で側辺の長さがすべて等しい角錐を正n角錐と呼ぶ。

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世界大百科事典内の角錐の言及

【錐体路】より

…体性運動神経系の中枢伝導路の一つ。横紋筋を制御する体性運動神経系の中枢伝導路はすべて最終的には末梢神経起始核の運動神経細胞に収斂(しゆうれん)する。したがって,この運動神経細胞には共通終末路の別称がある。体性運動中枢伝導路のうちでも大脳皮質運動野に起こり脊髄の運動神経細胞に終わる伝導路は,哺乳類で初めて現れたもので,ヒトにおいてとくに発達しているため早くから注目され,この伝導路が延髄腹側面に錐体pyramidとよばれる高まりをつくるところから,オーストリアの神経学者チュルクL.Türckによって錐体路と命名された(1851)。…

【ピラミッド】より

…古代エジプトを代表する墓形式の一つ。方錐形の石造建築物で,王墓に用いられた(第3~第17王朝)。ギリシア語ピュラミスpyramisに由来するが,その語源については古代エジプト語の幾何学用語ペル・エム・ウスper‐em‐us(〈ウスからの垂直線〉の意),あるいは形が似たギリシアの菓子の名に基づくなど諸説があって確定できない。古代エジプト語名はメルmer。 ピラミッドの出現は,王墓独自の形式の創出によりファラオ(王)を頂点とした中央集権国家が確立したことを示している。…

※「角錐」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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