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雪山偈 せっせんげ

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

雪山偈
せっせんげ

涅槃経』巻 14に説かれている偈。諸行無常偈ともいう。すなわち「諸行無常是生滅法生滅滅已寂滅為楽」 (諸行は無常にして,これは生滅の法なり。生滅が滅し終りて,寂滅を楽となす) という詩である。釈尊は過去世に雪山で修行していたので雪山童子 (または雪山大士) と呼ばれるが,雪山に住していたとき帝釈天羅刹 (→ラークシャサ ) の形をして現れてこの偈の前半を説いたとき,さらに後半を教えてもらうために身を捨てたという伝説があるので,この名を得た。

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大辞林 第三版の解説

せっせんげ【雪山偈】

涅槃経ねはんぎように出る四句の偈「諸行無常、是生滅法、生滅滅已、寂滅為楽」のこと。釈迦が雪山童子として修行していたとき、帝釈天が羅刹らせつに変じて現れ、前半のみを説いた。釈迦は、後半を聞くために、身体を羅刹に与えたという。いろは歌はこの偈の意をとったものという。諸行無常偈。

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世界大百科事典内の雪山偈の言及

【梵鐘】より

…仏寺で時を知らせ,衆を集めるために用いる鐘(かね)。〈梵〉はサンスクリットのブラフマンbrahmanの音訳で,〈神聖〉〈清浄〉を意味する。ほとんどが銅とスズの合金(青銅)の鋳造品で,鐘楼や鐘楼門を寺域に建てて吊(つ)るし,撞木(しゆもく)で撞(つ)き鳴らす。俗に鐘,釣鐘(つりがね)とも呼ぶが,古くからその形状や由縁によって多くの異称がある。おもなものに突鐘(つきがね),洪鐘(こうしよう),撞鐘(どうしよう),鴻鐘(こうしよう),蒲牢(ほろう),鳧鐘(ふしよう),九乳(くにゆう),青石(せいせき),華鯨(かげい),霊鐘(れいしよう)などがあげられる。…

【無常】より

…これを諸行無常といい,この理を悟り,人と物への執着から解脱すれば心の安楽が得られるという。この教説を表現したのが諸行無常偈または雪山偈(せつせんげ)である。すなわち〈諸行無常,是生滅法(ぜしようめつぽう),生滅滅已(しようめつめつい),寂滅為楽(じやくめついらく)〉の4句で,前の2句は諸行は無常で生じたり滅したりしてとどまるところがないので,これに執着するのは苦であるの意。…

※「雪山偈」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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