諸行(読み)しょぎょう

精選版 日本国語大辞典 「諸行」の意味・読み・例文・類語

しょ‐ぎょう ‥ギャウ【諸行】

〘名〙 仏語
因縁和合によって造られたいっさいのもの。この世のいっさいの現象万有万物。→諸行無常
※勝鬘経義疏(611)一乗章「応得者。謂諸行及別相知見」
宝物集(1179頃)「諸行は無常なりと観するを如法の大意とは申とこそは承しか」
② いっさいの善の行為。悟りに至るためのすべての善行
浄土教で、念仏以外のすべての修行
選択本願念仏集(1198頃)「故知、念仏易故通於一切、諸行難故、不諸機

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デジタル大辞泉 「諸行」の意味・読み・例文・類語

しょ‐ぎょう〔‐ギヤウ〕【諸行】

仏語。
因縁の和合によってつくられる、この世の一切の事物・現象。万有。万物。
一切の善の行為。悟りに至るためのすべての善行。
浄土教で、念仏以外のすべての修行。

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