寂滅為楽(読み)じゃくめついらく

  • じゃくめついらく ‥ヰラク
  • じゃくめついらく〔ヰラク〕

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

この人生はすべて苦であるのに対し,仏教の究極的理想の境地であるニルバーナ (→涅槃 ) は,すべての苦しみ,悩みから離れた,絶対に安静で,の楽しみの地であるということ。『涅槃経』に説かれる諸行無常偈の第四句。

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精選版 日本国語大辞典の解説

〘名〙 仏語。涅槃経四句偈(げ)の最後の一句。煩悩の境を脱し、涅槃の境地にいたって、はじめて真の安楽があるということ。
※観智院本三宝絵(984)上「鬼の云ふ、生滅滅已、寂滅為楽となむ云ふと」
※浄瑠璃・曾根崎心中(1703)道行「七つの時が六つ鳴りて、残る一つが、今生の鐘の響きのききをさめ、じゃくめつゐらくとひびくなり」

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四字熟語を知る辞典の解説

仏教で、煩悩の境を脱し、はんの境地にいたって、はじめて真の安楽が得られるということ。

[使用例] 「安国寺さん」は式をすませた後、本堂の前に並んだ僕らに寂滅為楽の法を説かれた[芥川龍之介*二人の友|1926]

[使用例] 草履も用意される、その上、葬いの行列をつくる竜頭や寂滅為楽はたもつくられる[唐木順三*死について|1956~57]

[解説] 涅槃経四句の最後の一句の語。「寂滅」とは煩悩の境地を脱し、無為・静寂の境に入ること。

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