雪打(読み)ゆきうち

精選版 日本国語大辞典 「雪打」の意味・読み・例文・類語

ゆき‐うち【雪打】

  1. [ 1 ] 〘 名詞 〙 雪を丸めて打ち合うこと。また、その遊び。雪投げ。雪合戦。雪打ち合い。
    1. [初出の実例]「こよひも雪ふりて、御ゆきうちともそうそうなり」(出典:御湯殿上日記‐文明一二年(1480)一二月一五日)
  2. [ 2 ] 狂言和泉鷺流。ただし、鷺流では「雪打合」。また、和泉流でも近世初期の天理本狂言六義では「雪打合」とある。大雪翌朝若者果樹園に積もった雪を隣の果樹園に掃き出して、その果樹園の百姓争いになる。そこへ実はその若者の父である老僧がやってきて若者の肩を持ち、さらに争いを聞いてやって来た若者の母と三人で百姓を打ち倒す。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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