精選版 日本国語大辞典 「雲中の白鶴」の意味・読み・例文・類語 うんちゅう【雲中】 の 白鶴(はっかく) ① 画題の一つ。雲の中を白鶴が飛翔(ひしょう)する情景。② 高潔な人格のたとえ。〔世説‐賞誉・上〕 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
故事成語を知る辞典 「雲中の白鶴」の解説 雲中の白鶴 人格が高潔な人物のたとえ。 [使用例] 端然と正座し、囲碁の独り稽古にふけっている有様を望見するに、どこやら雲中白鶴の趣さえ感ぜられる[太宰治*令嬢アユ|1941] [由来] 「世説新語―賞誉」に載せるエピソードから。二世紀の終わりごろ、後漢王朝末期の中国でのこと。戦乱を避けて公こう孫そん度どという人物に世話になっていた邴へい原げんは、戦乱が落ち着いたので、故郷に帰ろうと考えました。しかし、まわりの人は彼の人柄を慕い、なかなか帰してくれません。ある日、邴原は、船の上で宴会を開いてみんなを酔っ払わせ、そのすきに姿を消してしまいます。すると、公孫度は、「邴原は『雲中の白鶴(雲の中を優雅に飛ぶ白鶴)』で、小鳥用の網では捕まえられない人物なのだ」と言って、連れ戻すのを諦めたのでした。 出典 故事成語を知る辞典故事成語を知る辞典について 情報