雲中の白鶴(読み)うんちゅうのはっかく

故事成語を知る辞典 「雲中の白鶴」の解説

雲中の白鶴

人格が高潔な人物のたとえ。

[使用例] 端然と正座し、囲碁の独り稽古にふけっている有様を望見するに、どこやら雲中白鶴の趣さえ感ぜられる[太宰治*令嬢アユ|1941]

[由来] 「世説新語―賞誉」に載せるエピソードから。二世紀の終わりごろ、後漢王朝末期の中国でのこと。戦乱を避けてこうそんという人物に世話になっていたへいげんは、戦乱が落ち着いたので、故郷に帰ろうと考えました。しかし、まわりの人は彼の人柄を慕い、なかなか帰してくれません。ある日、邴原は、船の上で宴会を開いてみんなを酔っ払わせ、そのすきに姿を消してしまいます。すると、公孫度は、「邴原は『雲中の白鶴(雲の中を優雅に飛ぶ白鶴)』で、小鳥用の網では捕まえられない人物なのだ」と言って、連れ戻すのを諦めたのでした。

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