最新 地学事典 「雲仙火山」の解説
うんぜんかざん
雲仙火山
Unzen volcano
長崎県島原半島に位置する活火山。半島中央部には普賢岳(1,359m)を含む主にデイサイト質の溶岩流・溶岩ドームからなる複数の火山がある。これを取り巻いて火砕流・土石流堆積物からなる火山麓扇状地が発達。約50万年前から活動を開始し,山体を火山性地溝が東西に横切る。現在は普賢岳が活動の中心で,1663年には古焼溶岩が,1792年には新焼溶岩が流出した。1792年の噴火直後に眉山が大崩壊を起こし,それによって発生した津波で約15,000人が死亡(島原大変肥後迷惑)。1990〜1995年の平成噴火では普賢岳の山頂に溶岩円頂丘(平成新山,1,483m)が形成された。噴火中の円頂丘溶岩の崩落により,火砕流が頻繁に発生し,1991年6月3日などの火砕流で合計44名が犠牲になった。2001〜2004年には平成噴火火道をターゲットにした国際陸上科学掘削が実施された。2009年に島原半島がユネスコ世界ジオパークに認定。参考文献:渡辺一徳ほか(1995) 雲仙火山,火山地質図8
執筆者:中田 節也
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

