日本歴史地名大系 「雲取越」の解説
雲取越
くもとりごえ
大雲取山を越えて熊野本宮(現本宮町)と那智を結ぶ、熊野街道中辺路の一部が通り、雲取越とよばれ、鎌倉時代初期頃には熊野参詣道となっていた。前記御幸記の同日条に「無松明待天明之間雨忽降、雖待晴間弥如注、仍営出一里許行、天明風雨之間路窄、不及取笠、着蓑笠輿中如海、如林宗、終日超嶮岨、心中如夢未遇如此事」とあり、風雨に悩まされながら雲取越する一行の様子を記す。
この雲取越の道は、近世には大雲取山を越える部分を
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報