雲文(読み)うんもん

精選版 日本国語大辞典 「雲文」の意味・読み・例文・類語

うん‐もん【雲文・雲紋】

  1. 〘 名詞 〙 雲を図案化した模様雲形(くもがた)
    1. [初出の実例]「瓶壺器皿鍮質に磁を嵌する者雲紋花鳥五色爛然たり」(出典:匏菴十種(1869)〈栗本鋤雲〉暁窓追録)

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「雲文」の意味・わかりやすい解説

雲文
うんもん

雲形文様のこと。中国の美術工芸品に広く用例があり,形状により宝雲文,雲雷文流雲文霊芝 (れいし) 雲文などという。単純な曲線で雲を象徴的に表わし,漢代の奔放で変化に富む形,唐代の霊芝の形のように時代によって形に特色が生じた。雲文は日本にも伝来し,古くは正倉院の工芸品をはじめ各種工芸品に使われている。

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世界大百科事典(旧版)内の雲文の言及

【文様】より

…それは単に彫刻,絵画,建築などに従属するものではないのである。
【モティーフの分類】
 文様はそのモティーフの種類によって大別すると,幾何学文,動物文,植物文,人物文,自然現象に関するもの(天象の日月星辰文,雲文,水波文,火焰文,山岳文など),文字文などがあげられる。さらにこれらのいくつかを組み合わせた狩猟文や風景文などもある。…

※「雲文」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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