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電子書籍のフォーマット でんししょせきのふぉーまっと

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知恵蔵2015の解説

電子書籍のフォーマット

電子書籍とは、紙ではなく電子記録として保存された書籍であり、フォーマットとはその書籍を記述する規格のことをいう。電子書籍にはパソコンのような汎用性の高い機器で読むことができるものと、専用のハードウェアを通して読むものの2通りがある。専用ハードウェアの中には、専用のフォーマットの電子書籍しか読み込みができないもの、パソコンなどでも読み書きできる汎用性のあるフォーマットの読み取りにも対応したもの、などが多種にある。
よく利用されている電子書籍のフォーマットとして、主に次のようなものが挙げられる。PDF(Portable Document Format)はパソコン上で読むことのできる汎用性が極めて高いフォーマットである。元はアドビシステムズという一企業が開発した規格であったが、その汎用性が注目され、2008年に国際標準化機構(ISO)によって標準規格化されている。しかし、著作権保護に対する機能がパスワードによる保護中心であり、このことを不安視する出版社も多いため、商業書籍用の電子書籍フォーマットとしてはあまり普及していない。
XMDFシャープが同社のPDAザウルス」などのために開発した電子書籍フォーマットである。パソコン用のビューアも提供されており、PDA以外のプラットフォーム上でも閲覧できる。近年、このフォーマットは携帯電話向けの漫画データ用としても使用されている。
BookSurfingはセルシスが開発した携帯端末用の電子書籍のフォーマットで、現在携帯電話キャリア各社が提供する漫画データは、ほぼこの方式を採用している。日本国内ではこれが事実上の標準となっているが、国外で販売されている携帯電話での表示が困難であり、コンテンツの海外輸出の妨げになっているという意見もある。
ePubはIDPF(International Digital Publishing Forum)による規格で、XHTMLベースにしたオープンなフォーマットである。2010年アップルが発表した「iPad」で使われる他、米国で販売されているソニーの電子書籍、Googleが提供する電子書籍の標準フォーマットとされている。

(高安正明  ITライター / 2010年)

出典|(株)朝日新聞出版発行「知恵蔵2015」
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

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