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EPUB いーぱぶEPUB

知恵蔵の解説

EPUB

電子ブックなどで閲覧可能な電子書籍フォーマット。アメリカの電子書籍標準化団体IDPFが2007年9月に発表したものである。オープンスタンダードの規格として公開されているため、多くの機器に対応しており、互換性が高いのが特徴。
EPUBはXMLをベースとした規格でXHTML 1.1やDTBookで作成したものが、画像やスタイルシートとともに圧縮されている。ちなみに、DTBook形式とはDAISYコンソーシアムが仕様を定めているもので、視覚障害や識字障害などを持つ人々が利用できるものだ。また、縦書きやルビなど日本語仕様についても策定が始まっている。電子ブック用に最適化されているため、EPUBではテキストが画面に収まるように自動的に調整される。EPUB専用の電子ブックだけではなく、パソコンなどの他デバイスでも閲覧が可能だ。
Googleが提供しているGoogleブック検索では、09年8月にPDF形式とともにEPUBをサポートするようになった。ソニーの電子書籍も09年発売のモデルは、自社独自のBBoB形式からEPUB形式のサポートに変更されている。10年に発売されたApple iPadもEPUB形式が標準となっていることから、電子書籍の標準的なフォーマットとして一気に定着をはじめた。

(佐橋慶信  ライター / 2010年)

出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報

パソコンで困ったときに開く本の解説

EPUB

電子書籍のデータ形式の一種です。もともと欧米で規格化され、当初は縦書きやふりがななどの日本語の表記には対応していませんでしたが、最新規格のEPUB3・0でかなりの対応がなされました。最新のブックリーダーの多くがEPUBに対応していますが、日本語を理想的に表示できるかどうかはリーダーによって異なるようです。EPUB形式の電子書籍を制作するには出版向けのソフトを使うのが一般的ですが、日本語ワープロソフト「一太郎2014徹」などでも文書ファイルをEPUB形式で書き出せます。
⇨一太郎、電子書籍

出典 (株)朝日新聞出版発行「パソコンで困ったときに開く本パソコンで困ったときに開く本について 情報

IT用語がわかる辞典の解説

イーパブ【EPUB】

米国の電子書籍規格標準化団体IDPF(International Digital Publishing Forum)が策定した電子書籍のフォーマット。構造がシンプルで互換性が高い。拡張子は「.epub」。

出典 講談社IT用語がわかる辞典について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

EPUB
いーぱぶ

スマートフォンやタブレット型コンピュータ、ノートパソコンなどの情報端末で閲覧するために開発された国際的な電子書籍の規格の一つ。アメリカで電子書籍の標準化を進めている国際デジタル出版フォーラムInternational Digital Publishing Forum(IDPF)が2007年9月に第1版を発表した。EPUBとは、電子出版を意味する英語electronic publicationの略語で、EPUB形式やEPUBフォーマットなどともいう。データファイルには「.epub」の拡張子がつく。EPUBは仕様が公開されており、自由に無料で利用できる。
 インターネットで広く使われているデータ形式のXMLを基盤とするため、さまざまな端末との互換性が保たれている。閲覧する端末ごとに異なる画面の大きさにあわせ、1行の長さや行数などの表示内容を自動で調整するリフロー機能が特徴で、写真や図版、数式などの表示にも対応している。従来、電子書籍にはいくつかのデータ形式の種類があり、国際的な標準規格はなかった。しかし電子書籍リーダーの中心的な端末であるアップル社のiPad(アイパッド)、アマゾン社のキンドル、グーグル社のAndroid(アンドロイド)搭載端末、ソニーのソニーリーダーなどがEPUBを支持したことで、アメリカやヨーロッパでは電子書籍の実質的な標準規格となっている。2011年(平成23)に公開された3度目の改訂版であるEPUB3.0では、縦書きやルビ(ふりがな)、圏点(傍点)、禁則処理などといった日本語特有の仕様にも対応し、日本の電子書籍市場でも急速に普及しつつある。[編集部]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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