ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「電離層嵐」の意味・わかりやすい解説 電離層嵐でんりそうあらし 電離層の E層,F層が乱れ,これによって短波による通信に障害が起こること。地球大気の上層のイオン層では,短波長の太陽放射の電離作用により,イオンと自由電子が生成され,電離層が形成される。これは荷電粒子からなり,地球磁場に支配される傾向がある。ところが,太陽面に特殊な活動が生じ,短波放射の量が変化したり,荷電粒子が放出されて地球磁場への圧力が増大したりすると電離層が乱される。この現象が電離層嵐で,電離層による反射を利用した短波長の電波による通信の障害となる。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by