霊殿(読み)タマドノ

デジタル大辞泉 「霊殿」の意味・読み・例文・類語

たま‐どの【霊殿/魂殿】

死者の霊を祭った所。たまや。
葬送の前にしばらく遺体を納めておく殿舎。たまや。
昔物語に、―に置きたりけむ人のたとひを、思ひ出でて」〈夢浮橋

れい‐でん【霊殿】

先祖などの霊を祭った建物霊廟れいびょう

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

関連語 名詞 実例

精選版 日本国語大辞典 「霊殿」の意味・読み・例文・類語

たま‐どの【霊殿】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 葬送の前にしばらく遺骸を安置しておく所。たまや。魂(たま)夜殿(よどの)
    1. [初出の実例]「納言素不火葬。仍於件寺垣西之外、造玉殿之」(出典権記‐寛弘八年(1011)七月一一日)
  3. 霊魂をまつった所。たまや。おたまや。

れい‐でん【霊殿】

  1. 〘 名詞 〙 神仏や先祖などの霊をまつった建物。霊廟

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android