…しかし信仰治療の意味づけとしては,さわる者の手から,さわられる者の身体に何か目に見えない霊力のようなものが移り伝わると信じられた。これを未開社会ではマナ(呪力)といい,あるいは触れないままで,手をかざしただけで,何かが伝わるときには霊波ともよぶ。そしてその霊波の伝わりによって病者の身体が,ひとりでに動き出し,痙攣(けいれん)発作のような状況を呈するとき,これを霊動といってその効果のあらわれた証拠とすることがある。…
※「霊波」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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