青空文庫(読み)アオゾラブンコ

デジタル大辞泉 「青空文庫」の意味・読み・例文・類語

あおぞら‐ぶんこ〔あをぞら‐〕【青空文庫】

インターネット利用して無料公開されている電子図書館著作権の切れた作品作者から無償で提供された作品などを電子化テキスト形式XHTML形式などで読める。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「青空文庫」の意味・わかりやすい解説

青空文庫
あおぞらぶんこ

だれでも無料で利用できるインターネット上の電子図書館。著者の死後70年(2018年12月の改正「著作権法」施行以降。それ以前は50年)を経て日本国内で著作権の切れた作品や著作権者が公開を許可した作品を文字データのみ電子化し、通常はテキスト、XHTML(マークアップ言語の一つ。Extensible HyperText Markup Language)の2種類のファイル形式で公開している。

 1997年(平成9)に富田倫生(とみたみちお)(1952―2013)ほか4人の呼びかけによって開設された。データの入力や校正は、青空工作員(または青空耕作員)とよばれるボランティア協力者が担当している。2020年(令和2)11月末時点で収蔵作品数は1万6000点を超え、このうち文学分野の作品が約8割を占める。電子書籍事業者も無料で利用できる。

 スマートフォンやタブレット端末が広く浸透したことにより、青空文庫に対応し、本のページをめくるように読むことができる表示用ソフトが多数登場した。また、文字の大きさを調節できるなど、電子書籍の閲覧環境や読書管理が便利になったこともあって、利用者は急増している。テキストファイルに電子化された作品は、パソコンなどで音声に変換して読み上げることが簡単にできるため、視覚障害者等による利用も進んでいる。

[野口武悟 2021年1月21日]

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知恵蔵mini 「青空文庫」の解説

青空文庫

インターネット上の電子図書館。著作権保護期間の切れた文章作品や著者・訳者自身などがネット上での公開に同意した文章作品(主に文学作品)を、テキスト・XHTML・HTMLいずれかの形式で電子化し、無料で公開している。公開されている作品は、作家別・作品別・分野別などで検索でき、青空文庫対応の表示ソフトも多く出ている。運営は1997年7月の誕生以来、ボランティアの力によっており、運営資金は広告収入や寄付などによりまかなわれている。2015年5月現在、収録作品は1万2000点以上。15年4月から株式会社インプレスR&Dにより、印刷書籍(プリント・オンデマンド版)の販売も始まっている。

(2015-5-15)

出典 朝日新聞出版知恵蔵miniについて 情報

ASCII.jpデジタル用語辞典 「青空文庫」の解説

青空文庫

インターネット上の電子図書館。著作権が消滅している文学作品や著作権料を求めない作品を公開、無料で閲覧できる。外部リンクhttp://www.aozora.gr.jp/

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