面具(読み)おもてぐ

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普及版 字通 「面具」の読み・字形・画数・意味

【面具】めんぐ

仮面。〔楽府雑録、駆儺〕方相四人を用ふ。戴冠び面す。金もて四目を爲し、熊裘を衣(き)、戈(くわ)を執り、盾(たて)を揚げ、口に儺儺(だだ)の聲を作(な)し、以て除するなり。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「面具」の意味・わかりやすい解説

面具
めんぐ

中世の甲冑の小具足の一つ。顔面を防護するもので,形状により半首 (はっぷり) ,頬当て,総面 (そうめん) に分けられる。半首は最も古く『前九年合戦絵巻』『平治物語絵巻』などに描かれている。額から両頬に当てる形のもので兜の内側に着け,また下級武士は兜に代えてこれのみを着けた。南北朝時代以後,顔面全部をおおう総面が用いられ,室町時代後期には鼻の上,目の下までをおおう頬当てが盛行した。また鼻のない半頬当て,顎のみに当てる燕頬があり,これら頬当てはすべて下部に垂れを設けて喉を防護した。

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