日本歴史地名大系 「韓国宇豆峯神社」の解説 韓国宇豆峯神社からくにうずみねじんじや 鹿児島県:国分市上井村韓国宇豆峯神社[現在地名]国分市上井 内門検校(けんこう)川の右岸、上井(うわい)の字内門(うちかど)(地元では「うっかど」ともいう)に鎮座し、土地の人々からは韓国大明神・韓国様などとよばれて親しまれ、古くは唐神八所大明神(国分諸古記)などともいった。旧県社。鎮座地については現在地の南西五〇〇メートル余りの野岡に宇豆峯の地名があり、同所がもとの所在地であろうと考えられる。「三国名勝図会」は永正元年(一五〇四)以来の再興棟札が残されていたことから同年以前の遷座と推定している。祭神は五十猛命・韓神・曾富理神などとされるが、ほかに天児屋根命(中臣氏の祖とされる)とする説もあり、「延喜式」神名帳所載の囎唹(そお)郡三座のうちの同名社に比定される。なお「三国名勝図会」が引く社家の伝えでは春日大明神・彦火火出見尊・若宮八幡の諸神を祀るとしている。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by