韓民族共同体統一案(読み)かんみんぞくきょうどうたいとういつあん

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「韓民族共同体統一案」の意味・わかりやすい解説

韓民族共同体統一案
かんみんぞくきょうどうたいとういつあん

国家連合案。 1989年9月 11日,盧泰愚韓国大統領が国会で発表した自主,平和,民主の3原則に基づく南北朝鮮統一案。統一の前段階として南北首脳会談を開き,「民族共同体憲章」を採択,次いで中間段階として最高決定機関としての南北頂上会議,執行機関として南北閣僚会議,諮問機関として双方議員による南北評議会を設ける一方,実務機関として共同事務所を設置して,「南北連合」を形成する。さらに第3段階として,南北評議会による憲法起草と憲法に基づく総選挙を行い,統一国会と統一政府を実現するというものである。統一の即時実現よりも統一の過程を重視しているのが特徴である。

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