日本歴史地名大系 「韮生野村」の解説
韮生野村
にろうのむら
戦国時代には土豪有光氏が当村に住したが、その略系図(「香北町史」所収)などによれば祖先は一条氏に従って来国、韮生郷で知行を受け、のちには山田氏に仕え、大川上美良布神社の神職も務めたが、山田氏滅亡後長宗我部氏に仕えたという。「南路志」所収の天文一二年(一五四三)の棟札に「大檀主大中臣基道(中略)神主有光弾正忠知幸」とある。天正一六年(一五八八)の韮生谷地検帳によると韮生野ノ村の東に有光ノ村があり、城跡として有光詰・二塀、および馬場や門田が並ぶ。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報