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音声理解システム おんせいりかいしすてむ

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

音声理解システム
おんせいりかいシステム
speech understanding system

入力音声情報を処理し,それが担う意味内容を正確に抽出することを目的としたシステム。人間がもつ音声情報処理のメカニズムの解明を目指すという意味で,人工知能技術の大きな研究領域の一つである。音声認識の研究は,入力音声の特徴を音レベルで正確に抽出し,ほかと識別・判別することを目的とするが,音声理解では,必ずしも一音一音を正確に認識できなくともよく,伝達が意図された内容を的確に把握・理解することを目的とする。音響処理,単語処理,構文処理,意味処理などのフェーズからなるが,後半はほぼ自然言語処理(→自然言語理解)の領域と重なっており,発話者との対話状況の認識が内容理解の重要な要因である。このため,発話者の文構造を規定する文法知識,単語間の概念構造を規定する概念知識などの情報とその利用知識も,正確な音声理解には欠かせない。1970年代初頭にアメリカ合衆国で研究が開始され,カーネギーメロン大学の HARPYシステムや HEARSAY-IIシステムなどが開発された。また,大量のデータから推論能力を高める機械学習により知識獲得技術が急速に進歩し,2010年代にはインターネットのブラウザスマートフォンなどにも搭載され,多くの一般ユーザーが日常的に利用できるようになった。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

世界大百科事典内の音声理解システムの言及

【音声認識】より

…そのため構文,意味などに関する豊富な言語的知識を用いて,音響分析のみによる認識誤りを訂正する機能をもつ機械が研究されている。これを音声理解システムと呼ぶ。 話者認識に関しては,ソナグラム(ソナグラフ)により認識可能であるとして,これを声紋と名付けたのが始まりで,1962年にアメリカのカースタL.G.Kerstaが発表した。…

※「音声理解システム」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について | 情報

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