響岩(読み)きょうがん(英語表記)phonolite

翻訳|phonolite

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

響岩
きょうがん
phonolite

化学組成のうえで,霞石閃長岩に対応する火山岩フォノライトともいう。斑状をなし暗緑ないし暗灰色で,有色鉱物は少い。細粒の粗面岩状ないしガラス質の石基中に,ソーダ正長石,玻璃長石霞石などの斑晶を有する。有色鉱物エジリン輝石,アルカリ角閃石など。薄い板状に割れやすく,その板をたたくとよい音がすることから命名された。

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岩石学辞典の解説

響岩

この岩石はドイツではKlingsteinと呼ばれ,ハンマーで叩くと音が出る岩石であることをウェルナーが記載した[Werner : 1787].その後phonoliteと命名された[Klaproth : 1801].ギリシャ語のphoneは音の意味.響岩はネフェリンを含む細粒の非顕晶質の岩石で,サニディンまたはアノーソクレイスが石基に含まれており,ときに斑晶にもなる.ネフェリン(他の准長石類も含む)は石基に多く,しばしば斑晶にもなる.アルカリ輝石(エジル輝石),アルカリ角閃石(バーケヴィ閃石,カトフォル閃石,アルベゾン閃石,リーベック閃石)も含まれる.一般にソーダライト族の鉱物が含まれる.化学組成はネフェリン閃長岩に相当する火山岩である.クリンクストン(clinkstone)[Cotta : 1862].

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大辞林 第三版の解説

きょうがん【響岩】

火山岩の一。ナトリウム・カリウムに富み、霞石などの鉱物を含む暗緑灰色の緻密な岩石。フォノライト。

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精選版 日本国語大辞典の解説

きょう‐がん キャウ‥【響岩】

〘名〙 ナトリウムのいちじるしく多い細粒の火山岩。ハンマーで打つと特異な音響を発するので名づけられたもの。フォノライト。〔英和和英地学字彙(1914)〕

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世界大百科事典内の響岩の言及

【フォノライト】より

…準長石族の斑晶を含むフェルシックなアルカリ岩の名称。響岩(きようがん)ともいう。斑晶鉱物としてアルカリ長石,ネフェリン,アルカリ角セン石,エジリンオージャイト,エジリン,時にアウイン,リューサイト,ソーダライト,ノゼアン,カンラン石,黒雲母を含む。…

※「響岩」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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