デジタル大辞泉
「響岩」の意味・読み・例文・類語
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
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きょう‐がんキャウ‥【響岩】
- 〘 名詞 〙 ナトリウムのいちじるしく多い細粒の火山岩。ハンマーで打つと特異な音響を発するので名づけられたもの。フォノライト。〔英和和英地学字彙(1914)〕
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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響岩
この岩石はドイツではKlingsteinと呼ばれ,ハンマーで叩くと音が出る岩石であることをウェルナーが記載した[Werner : 1787].その後phonoliteと命名された[Klaproth : 1801].ギリシャ語のphoneは音の意味.響岩はネフェリンを含む細粒の非顕晶質の岩石で,サニディンまたはアノーソクレイスが石基に含まれており,ときに斑晶にもなる.ネフェリン(他の准長石類も含む)は石基に多く,しばしば斑晶にもなる.アルカリ輝石(エジル輝石),アルカリ角閃石(バーケヴィ閃石,カトフォル閃石,アルベゾン閃石,リーベック閃石)も含まれる.一般にソーダライト族の鉱物が含まれる.化学組成はネフェリン閃長岩に相当する火山岩である.クリンクストン(clinkstone)[Cotta : 1862].
出典 朝倉書店岩石学辞典について 情報
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響岩
きょうがん
phonolite
化学組成のうえで,霞石閃長岩に対応する火山岩。フォノライトともいう。斑状をなし暗緑ないし暗灰色で,有色鉱物は少い。細粒の粗面岩状ないしガラス質の石基中に,ソーダ正長石,玻璃長石,霞石などの斑晶を有する。有色鉱物はエジリン輝石,アルカリ角閃石など。薄い板状に割れやすく,その板をたたくとよい音がすることから命名された。
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
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出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例
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世界大百科事典(旧版)内の響岩の言及
【フォノライト】より
…準長石族の斑晶を含むフェルシックなアルカリ岩の名称。響岩(きようがん)ともいう。斑晶鉱物としてアルカリ長石,ネフェリン,アルカリ角セン石,エジリンオージャイト,エジリン,時にアウイン,リューサイト,ソーダライト,ノゼアン,カンラン石,黒雲母を含む。…
※「響岩」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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