須毛村(読み)すものむら

日本歴史地名大系 「須毛村」の解説

須毛村
すものむら

平安時代よりみえる村。永暦元年(一一六〇)三月日の下津八幡宮所司解案(下津八幡宮文書)に須毛村とみえ、当村内の字「志奈良」の六段を含む合一町三段が下津しもつ八幡宮(現厳原町)の常灯油料所として設けられた。中世与良よら郡のうち。正慶二年(一三三三)八月六日の少弐貞経宛行状(島雄成一氏所蔵文書)によれば、「与良の郡すも」の地頭分の田畠所々が代々の判形にまかせ、給分として須茂宮内に与えられている。貞和四年(一三四八)妙意は「すも」の宗宮司が船を造るので用材を取らせるよう諸郡に命じたが、同じ頃「すものそつとの」が船を借りて二七貫文で売って本州島に遣わしてしまったので、妙意は「ようとう」を担保として遣わし、受取をとるよう指示している(同年二月二九日「宗妙意書状」島雄文書)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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