須磨琴(読み)すまごと

精選版 日本国語大辞典 「須磨琴」の意味・読み・例文・類語

すま‐ごと【須磨琴】

〘名〙 弦が一本だけの琴。昔、在原行平須磨に流された時庇(ひさし)の板で作ったものという伝説がある。江戸時代以後用いられるものは、明和寛政一七六四‐一八〇一)頃、河内国(大阪府)金剛輪寺の僧覚峰律師(麦飯真人と号す)によって世に広められたものという。八雲琴に類し、長さ三尺六寸六分(約一・一メートル)で台に載せてひく。一弦琴(いちげんきん)板琴(はんきん)。〔随筆閑田次筆(1806)〕

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デジタル大辞泉 「須磨琴」の意味・読み・例文・類語

すま‐ごと【須磨琴】

一弦琴いちげんきんのこと。9世紀ころ、在原行平ありわらのゆきひら須磨に流されたとき、日々のつれづれを慰めるために作ったという俗説がある。

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改訂新版 世界大百科事典 「須磨琴」の意味・わかりやすい解説

須磨琴 (すまごと)

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百科事典マイペディア 「須磨琴」の意味・わかりやすい解説

須磨琴【すまごと】

一弦琴

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「須磨琴」の意味・わかりやすい解説

須磨琴
すまごと

一絃琴

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「須磨琴」の意味・わかりやすい解説

須磨琴
すまごと

一弦琴」のページをご覧ください。

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世界大百科事典(旧版)内の須磨琴の言及

【一弦琴】より

…一絃琴とも書く。板琴(はんきん),須磨琴(すまごと),一つ緒(ひとつお),独弦琴などともいう。1弦の楽器は原始的な構造の楽弓(ミュージカル・ボー)から,共鳴装置を有するものまで広く世界に分布する。…

※「須磨琴」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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