頬袋(読み)ほおぶくろ

精選版 日本国語大辞典 「頬袋」の意味・読み・例文・類語

ほお‐ぶくろほほ‥【頬袋】

  1. 〘 名詞 〙 ニホンザルヒヒリスなどの両方の頬の内側にある袋。食物一時貯めておくことができる。ニホンザルでは片方にリンゴ一、二個程の食物を入れられる。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「頬袋」の意味・わかりやすい解説

頬袋
ほおぶくろ
cheek pouch

一部哺乳類の口腔内の左右にあるふくらみをいう。食物を一時貯蔵したり運ぶのに用いている。たとえば単孔類カモノハシ有袋類のコアラ類,齧歯類のリス類,そのほかサル類にみられる。

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世界大百科事典(旧版)内の頬袋の言及

【ほお(頰)】より

…哺乳類だけがもつもので,その他の動物にはこれに相当するものはない。一般に頰筋(きようきん)という筋肉を含んだ軟組織の板であるが,ほお袋という袋状の構造になっていることがある。霊長類では,ヒトもほおに少量の食物をほおばることができるが,ニホンザルなどオナガザル類のサルのほおは著しく伸縮性に富んでいるため咀嚼(そしやく)する前ここに食物をほおばると外側にふくらみ,かなりの量を蓄えることができる。…

※「頬袋」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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