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…鞘尾には,尾端を平坦に作り,ここに2個の蟹目釘(かにめくぎ)を打ったものと,尾端を丸く作ったものとがある。 金属装大刀を把頭の形式によって細分して,環頭大刀(かんとうのたち),円頭大刀(えんとうのたち),圭頭大刀(けいとうのたち),方頭大刀(ほうとうのたち),頭椎大刀(かぶつちのたち),鶏冠頭大刀などと呼ぶ。ただし把頭の形式に相違があるだけで,各部分の装具には共通する点が多い。…
…古代の刀装は,刀剣のほとんどが古墳からの出土品であるため,木製のものは腐朽して伝わらず,わずかに鹿角製のもの(鹿角装刀剣)があるほかは,すべて鉄あるいは金銅製である。それを柄頭(つかがしら)の形状から分類すると,環頭(かんとう)大刀,頭椎(かぶつち)大刀,圭頭(けいとう)大刀,円頭大刀,蕨手(わらびで)刀などがある。環頭大刀は頭が輪形になっているところからの名称で,元来中国から朝鮮を経て伝えられた形式に属し,高麗剣(こまつるぎ)とも呼ばれている。…
※「頭椎大刀」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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